
嬉野流の出だしで、角と銀をお互い手持ちにして▲4六角と飛車を狙った位置に角を打ち込まれました。
ここでの正着は、△8五飛が唯一の正解手です。
ここで、先手の手としては、
①9一角成
②8八金
③8六銀
④7六金
の手が考えられます。
9一角成
9一角成には、△8九歩成と桂馬を取って、▲8六香に△7五飛とよれば評価値-1,007と後手良しです。
8八金
▲8八金には、△3五銀と角、飛車の両取りをかけて、▲同角△同飛で、-410で後手良しです。
仮に▲同角に変えて、▲7六金だと△3六銀▲8五金△6六角として、-1,939で後手良しです。
8六銀
▲8六銀と飛車に当てた場合も△3五銀と両取りをかけて、▲2五飛に△2四歩▲3五飛△同飛▲同角
と飛車を切って△3九飛と打ち込みました。
ここが急所で▲6八玉に△8九歩成で評価値-672で後手有利です。
7六金
▲7六金と歩をとって飛車に当てた場合も△3五銀と両取りをかけて、▲8五金に△2六銀として、金がソッポに行き評価値-1,218で後手有利です。
次に△8九歩成△2八飛△7六角などやりたいことがたくさんあります。
ってことで、ここが勝負の別れ目でした。